2007年6月15日金曜日

人生いろいろ

 ダービーウイークの5月26日土曜朝、父を看取りました。昨年のお正月をはさんだ年末年始の検査で初期のすいぞう癌との診断を受け、1年5ヶ月の闘病でした。通院加療しながら仕事場も兼ねる書斎で仕事に励み、痛みやつらさをわれわれ家族には訴えることなく、入院五日目、享年75歳で生涯現役のまま旅立ちました。
 ドライ(もドライアサヒスーパードライ!)でマイペース、合理主義の人でしたから手をつないでもらった記憶などなく、おそらく弟、妹を含めた三兄弟おんぶ、だっこは一度もしていないと思われます。そんな親父を病院へ連れて行く朝、さすった背中の薄いこと。皮膚から即背骨ゴツゴツと感じた瞬間、小学校4~5年生のころにタイムスリップ。40度の発熱でダウンした時のこと。近所の医院におんぶで連れていってくれたのはまぎれもなくお父さん、あなたでした。あの時の背中はたくましく、ごついものだった。してくれとったんやおんぶを。ならばその感触しかとこの胸にとどめ、ずっとずっと忘れずにいたいと思うのであります。
 そしてもう一つの感謝は子供への内政不干渉。自由にやりたいことをやらせてくれたこと。12歳からの競馬入門もしかり。馬券買おうが外そうが無頓着。とにかくお互いノーガードの親子関係でありました。
 人生いろいろ。親父もいろいろ。そして競馬もいろいろでございます。
 愛する人のため、大切な家族のため、皆様くれぐれもお身体ご自愛のほどお願い致します。
 そして小休止してる間に今年もはや夏競馬へ。悔いなく歩むぞ競馬道。決意も新たに再度のゲートインでございます。

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