天皇賞(春)で見事3つめのGⅠを載冠、続く宝塚記念はアドマイヤムーンに敗れたものの地力を見せつけた2着なら、たとえ凱旋門賞に向かうにしてもコンビは継続するものと思われた。
だがしかし・・・ 現実はレ・ミゼラブル ああ無情。
またしても、いや穏健派人格者のはずのメイショウ軍団松本オーナーであってさえなおお決まりの「武豊」。
天才はまた強奪略奪の天才でもある。寝取ったとは見せず、オーナー・調教師からのたっての依頼と巧みに誘導する術がまたこの男の天才たるゆえん。一寸先は闇の厳しい競馬の勝負の世界。彼を非難するほど当方も甘チャンであるはずもない。
さて石橋の方はどうか。新聞紙上を見る限り応援に回ってアドバイスとか。大人でありジョッキーでありかつ苦労人ゆえできる所作、淡々と黙々ときょうも馬上の人となる。
そしてメイショウサムソンはといえば、天皇賞(秋)天才騎乗で楽々スイスイの2馬身半よりも石橋騎乗でのしごいて押して叩いてこらえのハナ差クビ差がはかなくも切なく美しい。
その心は・・・ 叩き上げの美学 耐え忍ぶもの同士が織り成す絶妙のハーモニー はたまた・・・
もう二度とは帰らぬかもしれぬこの崇高にして最高の名コンビ。
せめては互いの夢の中で再騎乗といこうではないか。
[メイショウサムソン&石橋守 戦績 18戦8勝 GⅠ皐月賞・日本ダービー・天皇賞(春)、GⅡスプリングステークス・産経大阪杯]
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