ミル
ミルよ この春ミルに起きてほしくない症状が発生した
神に守って貰いたかった 唯一無二の右の眼が
見えなくなってしまった
独眼流で耐えながら 体調を戻していたのに
軽快なフットワークで 毎日散歩できていたのに
ソファに軽々駆け上がり 身を翻し飛び降りていたのに
朝晩の食事とお昼のオヤツ以外 今はほとんど動かなくなってしまった
あとはほとんど寝てばかり
たまに散歩に連れて出ても 下半身が警戒心で固まるよな
そんなミルのそばに ずっと寄り添って居てやりたい
杖の代わりもしてやりたい でも今は以前の半分もそばにいてやれん
たまに帰っても 俺の声だとわかるな
しっぽ振ってくれとるもんな
夢も見てるな
その時は画像が見えとんやろ?
あ 見えた 眼がまたみえるようになった と思って目覚めて眼開けても やっぱり何にも見えん
なんで? どうして? と思うわな
そう思うとな 泣けて泣けて 可哀相で涙が止まらへん
そんなミルに今してやれることは せめて一緒に居るときに 抱きしめて なでながら話しかけることぐらい
散歩行くときは できるだけ俺の足元に引っ付いて感覚で歩いてよ その耳と鼻でな
なんかあったら 吠えたり唸ったり泣いたりせえ アピールせえ 長い付き合いや皆気配感じるから
愛しきミルよ おとなしいミルよ それがかえって切ないよ
何にもしてやれんから つらいよ 悲しいよ くやしいよ
0 件のコメント:
コメントを投稿