黒鹿毛に映える 純白のシャドーロール
鞍上には 円熟期を迎えた炎のファイター南井克己
強かった 誠に強かったブライアン
低く沈んで グーンと伸びてまた沈む
まるで他の馬は ギャロップに見えた
早かった 誠に早かったブライアン
1994年春 皐月賞を圧勝し 三冠ロードへ
そして迎えた5月29日 風薫る日本ダービー
あの頃僕は流通戦士 働き盛りの36歳
転職・独立の転機を前に 迷い心で府中の馬場へ
初夏の陽光に照らされた 新緑鮮やかなターフの上を
直線大外から弾み来る ナリタブライアン&南井克己
身重の妻 幼少の長男とともに しかと見届けたぞ二冠達成
オッと おなかの中で次男もね
あの時 きみに貰った勇気今もなお
絶大なるパワーとなって わが身体に宿り来る
秋の菊は無論のこと 暮れの有馬もライバルをねじ伏せ
疾風怒涛の四冠馬誕生
強烈な末脚 鮮烈な記憶
白いシャドーロールよ 永遠に
ナリタブライアンよ いつまでも
[profile]
ナリタブライアン(1991.5.3-1998.9.27)
父ブライアンズタイム 母パシフィカス(母父ノーザンダンサー)
21戦12勝('94クラシック三冠、有馬記念、朝日杯3歳S、阪神大賞典2、共同通信杯4歳S、スプリングS)
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