2009年1月2日金曜日

馬ログ血統ロマン紀行⑥~漆黒の四冠馬ナリタブライアン



 黒鹿毛に映える 純白のシャドーロール
 鞍上には 円熟期を迎えた炎のファイター南井克己
 強かった 誠に強かったブライアン
 低く沈んで グーンと伸びてまた沈む
 まるで他の馬は ギャロップに見えた
 早かった 誠に早かったブライアン
 
 1994年春 皐月賞を圧勝し 三冠ロードへ
 そして迎えた5月29日 風薫る日本ダービー 
 あの頃僕は流通戦士 働き盛りの36歳
 転職・独立の転機を前に 迷い心で府中の馬場へ
 初夏の陽光に照らされた 新緑鮮やかなターフの上を
 直線大外から弾み来る ナリタブライアン&南井克己
 身重の妻 幼少の長男とともに しかと見届けたぞ二冠達成
 オッと おなかの中で次男もね
 あの時 きみに貰った勇気今もなお 
 絶大なるパワーとなって わが身体に宿り来る
 秋の菊は無論のこと 暮れの有馬もライバルをねじ伏せ
 疾風怒涛の四冠馬誕生
 
 強烈な末脚 鮮烈な記憶
 白いシャドーロールよ 永遠に
 ナリタブライアンよ いつまでも
 
 [profile] 
  ナリタブライアン(1991.5.3-1998.9.27)
  父ブライアンズタイム 母パシフィカス(母父ノーザンダンサー)
  21戦12勝('94クラシック三冠、有馬記念、朝日杯3歳S、阪神大賞典2、共同通信杯4歳S、スプリングS)
 
 
 
 
 
 

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